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2021/12/16/00:22
古文書②(写真②) 源頼朝公の挙兵と由井九郎右衛門頼兼(源頼朝公の嫡子)について
<現代語訳>
日本惣追補使である征夷大将軍の源頼朝公は、
治承四年、豆州において、国々の諸士一同の尊敬を受け挙兵した。
諸士各々は御供をし、同月二十八日、現在の神奈川県真鶴町から御船に乗り、
安房、上総、武蔵國に渡られた。
十月六日、相州鎌倉建〇桑川の辺にしばらく在陣した。
高倉院の治世の期間、頼朝公が三十四の時である。
吉凶を占うおもくじにより、同月十二日、由井の若宮八幡宮小林の郷〇〇峯へ移られ、
その後、大蔵郷に城を構えた。
長吏頭由井九郎右衛門頼兼は、長吏以下二十八番身分の者の支配、懲罰の権利を許された。
治承四年九月のことである。
源頼朝公より駿河國伊豆に領地を与えられた。(駿河國由比郷のことです)
恐れながら、源頼朝公が鎌倉で挙兵した当時からお仕えし者である。
* 後の由井九郎右衛門由緒書に繋がります